APS-C、フルサイズ高感度(ISO)耐性比較(同条件で比較)

カメラ・写真

APC-Sとフルサイズセンサーの差に、高感度(ISO)耐性があります。
実際どれぐらいの差があるのか、同じレンズで同じ時間・場所と条件を揃えて比較していきます。
結果は、Raw現像時に大きな差が出ました。

この記事を読んでわかる事
・APS-Cとフルサイズでの、撮って出しの高感度ノイズの差
・APS-Cとフルサイズでの、現像時の高感度ノイズの差
・高感度(夜景)撮影で、フルサイズと同等の画質(ノイズの少なさ)を得るための方法

撮影条件

カメラはα7ⅲ、α6400を使用しました。
条件を揃えるためレンズは「Tamron 28-75mm F2.8 G2(Model A063)」を付け替えて撮影しています。
撮影は三脚にカメラを固定して同じ場所から撮影できるようにし、焦点距離、F値、シャッタースピードも合わせて撮影しています。
※焦点距離は75mmで統一するため、α6400は50mm(35mm換算で75mm)で撮影しています。
α6400とzv-e10は同等スペックのため、ほぼ同じ結果になると思います。

撮って出しでの比較

実際の写真で比較していきましょう。
撮って出しの画像で比較していきます。

■ ISO6400、F2.8、シャッタースピード 1/80 (クリックで拡大します)


シャッタースピードが「1/80」なので、手持ち撮影での撮影イメージになるかと思います。
拡大してよく見るとα6400(zv-e10)の方がノイズが乗っていますが、それほど気にならないかと思います。

■ ISO12800、F2.8、シャッタースピード 1/80 (クリックで拡大します)


こちらもシャッタースピードが「1/80」なので、手持ち撮影での撮影イメージになるかと思います。
拡大してよく見るとα6400(zv-e10)の方がノイズが乗っていますが、それほど気にならないかと思います。

■ ISO25600、F2.8、シャッタースピード 1/80 (クリックで拡大します)


こちらもシャッタースピードが「1/80」なので、手持ち撮影での撮影イメージになるかと思います。
ISO感度をしっかり上げているので、明るく撮れてはいるのですが、その分ノイズが気になります。
ボツ写真ですね。

■ ISO100、F2.8、シャッタースピード 8   (クリックで拡大します)


シャッタースピードが「8」なので、長秒露光になります。
ISOを100まで下げているので、α6400(zv-e10)もフルサイズと全く引けを取らない写りです。

撮って出しの比較(纏め)

どうでしょうか。
やはりフルサイズの方が、高感度耐性に強くノイズがのりにくいことがわかります。
ただ、拡大して見なければISO12800ぐらいまでは許容範囲かと思います。
逆に、ISO100で撮影すればAPS-Cでもフルサイズと全く同じレベルで撮影できることがわかりました。

ISO12800ぐらいまでなら許容範囲。

ISO100なら写りは全く変わらないですね。

現像での比較

では、先ほど見てきた画像を現像で、露出を+1に調整してみました。
これでどう変わったか見ていきましょう。

■ ISO6400、F2.8、シャッタースピード 1/80 (クリックで拡大します)


明らかにノイズがのってきましたね。
これは少し厳しいかと思います。

■ ISO12800、F2.8、シャッタースピード 1/80 (クリックで拡大します)


明らかにノイズがのっています。
これも少し厳しいかと思います。

■ ISO25600、F2.8、シャッタースピード 1/80 (クリックで拡大します)


ノイズが酷いですね。
完全にボツ写真ではないでしょうか。

■ IS100、F2.8、シャッタースピード 8  (クリックで拡大します)


こちらは全然ノイズがのっていないですね。
APS-Cでも、長秒露光することで、現像で露出をあげてもフルサイズと変わらない画質が得られるという事がわかりますね。

現像での比較(纏め)

どうでしょうか。
現像をすると一気にフルサイズとの差がひらきますね。
手持ちで夜景を撮影し、現像で明るさや色味を調整したい方は、やはりフルサイズを選択するのがベストかと思います。
人によって許容範囲はかわりますが、ISO6400でも厳しいかなと思います。
逆に、ISO100で撮影すればAPS-Cでもフルサイズと全く同じレベルで撮影できることがわかりました。

現像で露出を上げると
・ISO6400でも少し厳しい。

・ISO100なら写りは全く変わらないですね。

最後に

いかがでしたでしょうか。
ISOが低ければ画質は全く同じなので、明るい所での撮影では差がないと言えます。また、暗所撮影も同様でISOを低くして長秒露光での撮影が可能であれば、こちらも画質に差はでません。
暗所撮影を手持ちでとなれば、画質に差が出てきます。特にRaw現像をするのであれば、フルサイズ一択になるのではと思います。
夜景撮影は、明暗の差が大きく、Raw現像でシャドウを上げる、ハイライトを下げるといった調整を一般的に行いますが、このシャドウを上げる調整が、ノイズを浮かび上がらせることになってしまいます。

夜景でなくても暗所での手持ち撮影はISOが上がるので、Raw現像をするならフルサイズを買っている方がよさそうですね。
Raw現像は写真の楽しみの一つなので、妥協したくないポイントですね。


(撮影に使用した機材)

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